取引対象となる不動産の範囲をチェックする

不動産の売買取引を行うときには、不動産がどこからどこまでを指すのかを理解しておくことが大切です。
たとえば、買主が物件案内時にキッチンにある造作でない収納棚を見て食器を収納できて便利だと感じていたのに、不動産には含まれないので契約後に売主が撤去してしまったということがあります。
基本的に不動産というのは、土地とそこに建っている工作物を指します。
土地には容易に動かすことの出来ない樹木やカーポート、固定された物置も含まれており、門扉や塀、垣根など取り外すことが出来たとしても敷地境界の確認やプライバシーの確保などのために必要なものは土地の範囲内です。
加えて、建物内では取り外すことが難しい造作家具などを含まれ、そうではない冷暖房や照明器具は建物外となり不動産には含まれません。
新築の一戸建てやマンションを購入して引渡しを受けるときに、カーテンレールや照明がないということがありますが、これはもともと不動産に含まれていないので当然のことです。
しかし、これはあくまでも法律上のことなので、最終的には当事者の約束により取引範囲は変えることができます。

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